南越国史

        南越王赵眜の墓跡
 
 

   南越王墓は山をベースにして、「前朝後寝」(前部分は政事を司り、後部分は就寝するところであるという中国の伝統的な宮殿の配置制度)に則って掘削された陵墓である。墓室は象崗山という山の、地面より深さ20メートルの山腹に拵えられている。墓坑は竪穴と横穴で構築されており、平面図は「士」という漢字の形をしている。その墓室は南北幅が10.85メートル、東西の長さは12.5メートルで、建て面積は約100平方メートルである。墓内は前後二つの部分に分けられ、前方部分は前室を中軸に、両側に東耳室、西耳室があり、後方部分は主室を中心に、両側に東側室、西側室、そして後部に貯蔵室があり、あわせて7室ある。この陵墓は盗掘された痕跡がなく、内部から15人の殉葬者と、1,000余点(セット)の貴重な遺物が発見されている。陵墓建築に使用された750個の赤色砂岩はすべて広州から20海里も離れた蓮花山という山から水路を通じてはるばると運ばれてきたもので、そこから工事がいかに大きいものであったかが窺えよう。南越王墓は嶺南地域で発見された最大規模の遺跡であり、豊富な副葬品を誇り、彩色壁画を有する石室墓で、1996年に国家重点保護文化財に指定されている。




 
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